幅広い小児科学の領域に対応

当院には小児科の専門医療施設として総合周産期母子医療センター新生児集中治療室、小児病棟、循環器医療センター、高度救急救命センター、予防接種センター、および小児用無菌室が併設されています。また、幅広い小児科学の領域に万遍なく対応できるよう専門グループが整備されています。当小児科はプライマリケアから高度医療までの機能を担っているため、年齢・疾患領域に偏りがない専門研修を提供できる特徴があります。

小児科の初期必修研修は原則として協力病院で行い、初期選択研修は当院で行っています。協力病院は地域医療圏の中核病院であり、当院とは専門診療の支援と医療情報ネットワークとで交流をはかっています。協力病院では当小児科の専門研修を修了した小児科専門医のもとで、プライマリケアに重点をおいた研修が可能です。


目標と特徴

小児診療に必要な知識と基本手技を習得する。日本小児科学会専門医の取得のため各診療グループで症例を経験する。関連病院の研修を通してプライマリケアや小児保健分野を経験する。

岩手医科大学附属病院小児科専攻医プログラム

・岩手医科大学附属病院小児科専攻医プログラム

総合目標

Subspecialty(新生児、循環器、血液腫瘍、腎、神経、消化器・アレルギー、内分泌)の基本的知識、および手技を習得する。

予定スケジュール

  • モーニングカンファランス(毎日):受持症例の場合はプレゼンテーションを行う。
  • 抄読会(週1回):発表は3か月に1回程度。
  • セミナー、招待講演:2か月に1回程度。
  • レクチャー:疾患別に各グループで学生に対して行う。
  • 学会参加:希望するもの。

研修評価

研修医は自己評価表(チェックリスト)で自己評価を行い、研修達成程度を明らかにする。各指導医はその自己評価結果を随時点検し、研修医の目標達成を援助する。

担当症例は症例要約を記載し、指導責任者に提出する。さらに、研究会、学会発表、論文作成などを行った場合は、これらを総合的に評価する。

研修内容・方法

病棟の診療グループ毎に1名の研修医が配属される。患者の受持医となって診療の実際にたずさわることにより、診療に対するあらゆるレベルでの指導を受ける。受持症例に対しては検査のオーダー、検査結果のチェック、回診ではプレゼンテーションを行う。基本は全グループのローテート研修を目標とする。県内外の関連病院で院外研修を行い、多くの症例を経験することが可能である。

スケジュール概要(専門医になるための必要経験年数、専門医試験等)

  • @卒後臨床研修(2年)+日本小児科学会指定研修施設での小児科研修(3年)
  • A日本小児科学会会員歴が引き続き3年以上、もしくは通算して5年以上であるもの。
  • B専門医試験は、(1)症例要約30例の評価、(2)面接諮問、および(3)筆記試験からなる。
  • C資格は5年ごとに審査のうえ更新される。

>>>専門医試験の詳細についてはこちら

修練概要

症例数

専門医試験における症例要約は、小児科学一般にわたる疾患を、大きな偏りなく受持って診療に従事したか否かを評価するのが目的である。

以下に挙げる10の疾患分野群別に、少なくとも2症例を含むことが必要である。

  • @遺伝疾患、染色体異常、先天奇形
  • A栄養障害、代謝性疾患、消化器疾患
  • B先天代謝異常、内分泌疾患
  • C免疫異常、膠原病、リウマチ性疾患、感染症
  • D新生児疾患
  • E呼吸器疾患、アレルギー疾患
  • F循環器疾患
  • G血液疾患、腫瘍性疾患
  • H腎・泌尿器疾患、生殖器疾患
  • I神経、筋疾患、精神疾患(精神・行動異常)、心身症
業績

特に規定はない。

関連研修科に関する情報

後期研修中の他科ローテーションは可能です。

ライフプラン

ケース1 ケース2 ケース3
初期研修
+
大学院(計4年)で
医学博士取得
初期研修(2年間) 初期研修(2年間)
↓ ↓
専門研修(3年間)
↓ ↓
助教または
関連病院勤務
大学院(4年間)
計6年で医学博士取得
助教として大学および関連病院勤務
(6年目以降医学博士取得)
↓
日本小児科学会専門医試験
↓
大学助教
(国内外留学も行っています)
関連病院常勤医
↓
大学スタッフまたは関連病院科長・部長など

専門修練医

小児循環器専門修練医

研修の特徴

  • 岩手医科大学小児循環器チームでは全国から小児循環器専門修練医を随時募集します。症例は県内だけでなく、東北各地、日本全国から御紹介頂いております。他大学にしばしば見られる、他施設で研修した先生が自身の研修を続けながら修練医を指導する”のれん分け方式”ではなく、全国の小児病院循環器科スタッフとして5年以上の臨床経験および指導経験のある複数の指導医、大規模施設での修練経験のある小児循環器専門医が責任をもって指導に当たります。これにより複数の国内外の大規模施設の医療を短時間に、表面だけでなくその背景や問題点も含めて学ぶことができます。単独施設で得られる以上の経験・引き出しが得られることでしょう。臨床だけでなく、研究・教育を含めた3本柱のすべての領域で最先端の小児循環器病学が体験できる意義ある研修を用意しており、短期間に実力あるphysician scientistを養成いたします。
  • 温泉大国、山岳大国、海産天国である広大な岩手県で、ドライブ、登山、釣り、スキー、キャンプ等、四季折々の様々なアクティビティを楽しみながら修練が可能です。新幹線で東京まで2時間、仙台まで30分、函館へもアクセス良好です。駐車料金無料の花巻空港まで25分、札幌・名古屋・大阪・福岡まで直行便あります。蝦夷の歴史、南部・伊達の歴史も刺激的です。東北の人は“人が良い”と言われます。本当に良いかどうかは、来てみてのお楽しみです。

対象

  • 小児科専門医取得後もしくは取得見込みの者で、小児循環器専門医取得を希望する者。小児循環器の経験が少ない方でも,さらに経験を積みたい方でも,短期間に小児循環器医として必要な知識と技能を身につけます。
  • 新生児・集中治療を専攻する者で、血圧や心拍出量の変動の機序等をはじめとする循環生理学やその管理方法等を学びたい者。
  • 小児科後期研修中で、小児循環器専門医取得を希望する者。後期研修と並行しながら小児循環器病学に関する学位取得、小児循環器専門医研修を開始できます。

研修内容

  • 入院症例はチーム全体で管理し、全症例を経験します(年間150-200例)。医師である以上すべてのスタッフは対等であり、ディスカッションを通して,必要な検査を検討し、病態生理を評価し、治療方針を立てる力を養成します。また、週2回の小児循環器・心臓外科カンファレンス、連日の朝ミーティング (小児循環器および小児科)を通して、心臓と全身臓器の関係を含めた生体システムを考察する、広い視野を養成します。
  • 術前・術後から退院まで、術後急性期以外の管理を通して行いますので、大規模施設ではすみわけが進んでいる境界領域も余さず修練します。
  • 心臓カテーテル検査・治療は年間100例以上主術者として関わります。当科では明確な必要性と必然性がある検査・治療に限定し、重要性が極めて高い症例を厳選しています。その選定過程は最も重要な修練であり、厳選されたからこそ各症例に充分な時間をかけた評価ができます。安全性に配慮したうえで、上級医が”いいとこ取り”しないことを確約します。
  • 不整脈・デバイス治療,成人先天性心疾患,集中治療,画像診断など循環器内科や放射線科など他科と密に連携しディスカッションを行うことで,他分野のより専門的な知識が得られます.
  • 疾患データベースが確立し、超音波検査は小児循環器領域に精通した技師エコーによる画像データ・計測データが充実しております。これらを利用して、基礎・臨床研究が可能であり,学位取得や海外学会での発表も支援します.
  • 当科単独の修練で、小児循環器専門医、超音波専門医・指導医、胎児心エコー認証医、成人先天性心疾患専門医の取得が可能です。